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国際学部

Faculty of International Studies

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国際学部ニュース詳細

更新日:2025年10月17日

学生の活動

【国際学部】手仕事をめぐる旅~エストニア旅行記~⑥

学生広報委員2年生の西田倫子さんがエストニアに関する記事を執筆しました。
前の記事はこちらからご覧ください。
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④Mulgimaa(ムルギ地方)

【ムルギ地方とは?】

?MULGI ELAMUSKESKS(英:Mulgi experience center,ムルギ文化体験センター)

 

 《民族衣装について》   

施設の方によると、ムルギ地方の民族衣装の黒いコートの、赤い刺繍は糸を何本か編んで太くしたものを輪っか状(渦巻き)にして縫いつけている。前々回の記事で紹介した、ヴィリンヤンディのヘイムタリ博物館の方の話によると、赤色や渦巻には魔除けを表し、渦巻きにすることで悪魔の頭を混乱させる意味があるという。特にHaliste(ハリステ)教区では、未婚女性が、結婚して子供が産まれるまで着る赤い巻きスカートや、ひざ掛けにもなる、開くと1枚の大きな布になるカーペットスカート、様々な意味があるモチーフが敷き詰められたムルギ刺繍の腰エプロンが着用されるそうだ。

※黒いコートは、地域によって若干刺繍等に違いがある

 

 

《ムルギ刺繍ワークショップ》

 民族衣装の腰エプロンなどに施される刺繍を体験した。施設の方の話によると、刺繍のモチーフや色それぞれに意味がある。一部を紹介すると、円形は「無限」や「調和」、緑色は植物、黄色は太陽光、赤色は魔除けの他に愛や、土や、火を表している。しかし、身分や家によって意味が異なる場合もあるそうだ。また、前々回の記事で紹介した、ヘイムタリ博物館の方によると、この刺繍は13世紀からヨーロッパに広く存在しており、中でも今のムルギ刺繍は長く残った刺繍だそうだ。たいそう伝統的で古いものだということが分かった。

 刺繍は、アウトラインステッチと、ブランケットステッチ、サテンステッチの3種類のステッチを使った。完成するまでに時間がかかったが、綺麗に完成させることができた。

 

 

《ムルギ料理》

合計2回、ムルギ地方に伝わる料理を頂いた。幾つかあるムルギ料理の中でも、私が頂いたものを紹介する。

?Mulgi puder(ムルギプデル):ジャガイモ、大麦、タマネギを必ず使用して作るお粥(他に入れる食材は家庭によって異なる)

  ?Mulgikorp(ムルギコルプ):セモリナ粉を使った甘いパン。カボチャサラダ、サワークリーム

 

 

⑤Võru(ヴォル)

 

 

 

【ヴォルとは?】

 エストニア南部に位置する町。窓がないため、室内にかまどで薪を燃やした煙を室内に充満させるのが特徴の、スモークサウナが有名で、2014年にUNESCOの無形文化遺産に登録された。

 

?スモークサウナ

 サウナはエストニア人にとって、とても神聖で大切な場所である。

 かつては入浴だけではなく、洗濯や出産もサウナで行われ、質素な住居として使用されるケースもあった。彼らにとってサウナこそが生活の拠点で、最も安らぎを与えてくれる場所だと信じられていたそうだ。エストニアのお土産ショップに行くと、どの店でもほぼサウナハットが売られている。ヴォル地方のスモークサウナは室内に窓がないため煙が充満するのが特徴で、無形文化遺産に登録されている。

 私も実際に体験した所、旅の疲れでぐったりしていたが、サウナで疲れが全て吹き飛びエネルギーが再びみなぎってくる感じがした。

 

《スモークサウナの流れ》

1回目:瞑想しながらゆっくり汗を出す。

2回目:体に炭を塗り、で体を清める

3回目:歌を歌いヴィヒタ(=という葉っぱ付きの枝を複数本まとめたもの)で体を叩く(ウィスキング)

4回目:隣に座っている人と、お互いの体にハチミツを塗り合う

※メガネはサウナに入る前に外し、サウナハットを被る

 

 サウナの室内には、窓はなく、2段構造の長い椅子がある。薪を直接かまどに入れて温めるので、特に部屋の天井に近くなるにつれ体感温度も暑くなる。上の段に座っていて、熱さに苦しくなったら、自分のタイミングで自由に下の段に移動しても良い。

 

 

次回に続く