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130th ANNIV. SPECIAL WEB MAGAZINE Advance! キャリア形成と自立志向を「ジブンゴト化」するウェブマガジン

vol.6

共立の卒業生にインタビュー!

働き女子のホントのキモチ

「苦心して作った商品が店頭に並んだ時は、本当にうれしいです!」

2017.03.21

キリン株式会社

土屋友理(つちや?ゆり)さん

酒類技術研究所 開発員。家政学部食物栄養学科食物学専攻?2009年卒業

キリン株式会社で、ビール酵母の研究をしている土屋友理さん。彼女が研究職を目指したきっかけは、大学時代の恩師との出会いにありました。

自由闊達な社風に魅力を感じた、第一志望にみごと内定

共立女子高等学校に在学中に、化学の面白さに目覚めたという土屋さん。大学は自然科学に関わる学部?学科を強く希望し、食物栄養学科へと進学します。
 
「自然科学に関連した学びができる学科だったので、迷わずに決めました。食物栄養学科は、大学4年から研究室に所属します。わたしが所属した研究室の先生は、食品メーカーの社員から教員に転向された方でした。先生から食品業界の話を聞くうちに、食品メーカーへ就職したいという気持ちが強くなっていきました」
 
「食品メーカーに就職すれば、自分が勉強してきたことが、生かせそう…」。そう思った土屋さんは、食品メーカーへのエントリーを積極的に行ったそうです。
 
「就職活動は他業種も合わせてですが、30数社にエントリーしました。自分が携わったものを、自分の親や友人が手にとって飲んだり食べたりできる、そんな仕事がしてみたかったので、第一志望はやはり、食品メーカーでした」
 
不動の人気を誇る、食品業界。土屋さんはその狭き門をみごとに開き、キリンビール株式会社?酒類技術研究所の開発員として内定します。
 
「弊社の2次面接は、面接官と雑談をするようなフランクなものでした。面接官が私の意見に懸命に耳を傾けてくれたので、好印象を受けました。実際に入社しても、イメージしていた“風通しのいい社風”はそのまま。どんな立場の方にも相談?提案がしやすいのが、弊社の好きなところですね」

卒業旅行では、ドイツ&チェコで本場のビールを体験

▲真剣に酵母研究に努める土屋さん


大学4年の6月に内定し、卒業を間近に迎えた土屋さんは、卒業旅行でドイツ?チェコ?オーストリアを周遊したそうです。
 
「ドイツとチェコは、ビール文化の国。入社する前に本場のビールを飲んでみたくて訪れました。感動したのは、フルーツフレーバーを使ったバナナビールなどフルーツビールがたくさんあったこと。当時は、日本にはない文化だし、ビールの可能性を感じました。卒業旅行と入社がきっかけで、すっかりビール党になりましたね(笑)」
 
「家で飲むのは、もっぱら『グリーンラベル』!」と語る土屋さん。そんな彼女は、現在、ビール酵母の研究に邁進(まいしん)しています。
 
「ビールを造る時、製麦、仕込、発酵、貯蔵と工程が分かれています。各工程の専門知識を合わせて商品化していくのですが、わたしは、酵母と発酵の研究をしています。キリンの酵母バンクには、約1,100種類の酵母があります。商品のコンセプトに最も合う酵母はどれかを、繰り返し実験をして検証しています」
 
「事象について、なんで?と追求する性格は、社会人になってから拍車がかかったかも(笑)」と、笑顔で自己分析する土屋さん。そんな彼女に、仕事のやりがいを聞きました。
 
「以前、他会社と弊社のコラボビールづくりを担当しました。その仕事では、“弊社の工程で既存の商品と同じ味を表現し、販売すること”が求められました。仕込工程で原料を手投入するビールだったので、味づくりにとても苦心しました。ですから、商品が店頭に並んだ時は、本当にうれしかった! 購入した方を見かけた時は、うれしさが倍増しました」

どんな経験も仕事やプライベートの役に立つのでトライして

長い時間をかけて、実験の事象と向き合いながら商品を作り上げるのが研究開発の仕事。また、自分から企画提案する場面も多く、アイディアや発想力も求められます。アイディアが浮かばない時、行き詰まりを感じて悩むこともあるといいます。
 
「悩んだ時は、大学時代に知り合ったサークル仲間に相談しています。入っていたサークルは、ESS(英語研究会)です。ESSでは、月に1度、英語でディスカッションするイベントを開催していました。関東の大学から100人ほどのメンバーが集結。このイベントのおかげで、他大学の友人がたくさんできました。今では、サークル仲間がわたしの良き相談相手になってくれています」
 
同じ研究職に就く友人からのアドバイスには、何度も助けられたと話します。土屋さんは、大学時代に得たつながりを大切にしながら、軽快に社会を生き抜いているようです。そんな彼女から、就活生へ向けてメッセージをいただきました。
 
「わたしは、大学時代、興味があることはすべてトライしました。例えば、大学2年の時、大学のホームステイプログラムを利用してオーストラリアに3週間留学しました。留学がきっかけで英語に興味を持ちESSに所属。私にとって、得難い経験になりました。また、就職活動直前には、大学主催の講座(共立アカデミー)で秘書検定やマイクロソフトのMOS検定も取得しました。どんな経験も仕事につながりますし、知らない人と話す時のトピックにもなるので、大学の手厚い資格プログラムに今でも感謝しています。皆さんも興味があればぜひ、受けてみてください」
 
その時々で自分に与えられた仕事をめいっぱい楽しむ土屋さんは、明るくてボジティブな女性。共立女子OGのイメージにぴったりな、彼女の聡明な姿は就活中の学生を、明るく照らしてくれるのではないでしょうか。

働き女子のリアルを斬る、一問一答!

働き女子のお仕事以外の顔が見てみたい! そこで、ちょっとミーハーな質問から、秘密のプライベートをのぞいちゃいます?

Q1. 昼食は、お弁当派?外食派?お弁当は自作ですか? A1.社員食堂を使っています/Q2. 1カ月にかけるお稽古の費用は? A2.1万円ぐらい/Q3.1カ月の携帯代は? A3.7,000円ぐらい/Q4.趣味やはまっていることは? A4.音楽鑑賞とクラフトビールを飲み歩くこと/Q5.仕事中の隠れ息抜き法は? A5.コーヒーを飲むこと/Q6.今行きたい海外はどこ? A6.パタゴニア/Q7.主な休日の過ごし方は? A7.友人とランチ/Q8.好きな異性のタイプは? A8.目標に向かって努力している人/Q9. 好きな映画は何ですか? A9.『天使にラブソングを』/Q10. 社会人になって一番変わったことは何ですか? A10.時間管理/Q11.朝ヘアメイクにかける時間は? A11.10分/Q12.1カ月お休みがもらえたら、何がしたいですか? A12.ヨーロッパ周遊/Q13.憧れている(目標にしている)女性はいますか? A13.同じグループの先輩方です/Q14.共立女子大?短期大学の一番の自慢を教えてください A14.学生の面倒見がいいところ

※ 記事中の情報は取材当時のものです。現在の状況とは異なる場合がございます。

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