
服飾や裁縫が好きな私は高校生の頃、「将来は好きなことを仕事にできたら幸せだな」と考えたことから、被服が学べる学部?学科を目指すことにしました。ただ当時は、具体的にどのような職業に就きたいかが決まっておらず、大学在学中にやりたいことを見つけたいと思ったことから、被服についてその素材、歴史、デザイン、流通など幅広く学べる共立女子大学 家政学部 被服学科を進学先に決めました。
2年次に履修した「伝統和服制作実習II」では1年をかけて裏地付きの着物、袷(あわせ)を縫いました。すべての工程が手縫いで、取り扱いが難しい絹の生地を用いたことから完成まで困難の連続でしたが、完成したときに味わった達成感と作品は私の宝物です。被服の歴史を学んだうえで、機能についての理解を深めました。また、私は化粧品にも興味があるので、その成分や効能などの専門性が高い知識を身につけられた「化粧品科学概論」も印象に残っています。
被服平面造形研究室に所属し、卒業制作として日本の伝統的な婚礼衣装とウエディングドレスを融合させたレースの打掛を制作しています。着物の裾をドレスのスカートのように広げるためにミリ単位で寸法を検討するなど細部まで拘っていて、思い描く理想の作品を制作することの難しさを実感しています。困難に直面したときは指導教員に相談し、同じゼミの仲間と協力しながら乗り越えられるように努力しています。
就職が内定していることもあって、社会人としてのマナーを身に付けることです。ビジネスメールの書き方を教えていただいた指導教員とのメールのやりとりでは、常に社会人としてのマナーを意識するように心がけています。加えて、社会に出てから恥ずかしい思いをしないように、ビジネスマナーの書籍を購入して学び、実践しています。
大学卒業後はヘアケア総合メーカーの営業職として就職が内定しています。ヘアケア商品についての知識をより多く増やし、お客様のご要望に沿う商品を提案できるようになることが目標です。営業での経験を活かして将来は、消費者のニーズに応える新たな製品やサービスを生み出す仕事に携りたいと思います。
被服学科は様々な分野から被服を学べるので、将来の選択肢が広がることがよい点です。今現在、進路が決まっていない、やりたいことが見つからない人は、思い切って好きなこと挑戦してみるとよいかもしれません。共立女子大学は、そんな学生の背中を後押してくれる大学です。
(2024年3月掲載)